誤嚥した時の対処法|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

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誤嚥した時の対処法

誤嚥した時の対処法|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

2025年11月21日

食事中に「むせてしまった」「食べ物が気管に入った感じがする」——。こうした誤嚥は誰にでも起こりますが、特に高齢の方や嚥下機能が低下している方では、誤嚥性肺炎につながることもあります。誤嚥が起きた時に、周囲の方が落ち着いて対応することが大切です。

まず大切なのは、慌てずに“咳を出させる”ことです。むせて咳が出ているうちは、体が自分で気管に入ったものを押し戻そうとしているサインです。無理に水を飲ませたり、背中を強く叩いたりすると、かえって奥へ入り込んでしまうこともあるため注意しましょう。背中を軽くさすったり、「大丈夫ですよ、ゆっくり呼吸して」と声をかけながら、咳が落ち着くのを待つのが基本です。

むせが継続して苦しそうな場合は、前かがみの姿勢にして軽く背中をトントンと叩くと、気道に入り込んだものが戻りやすくなります。椅子に座っている場合は姿勢をまっすぐ整え、顎を軽く引くよう誘導すると呼吸が安定します。

一方で、「むせがほとんど出ない誤嚥(不顕性誤嚥)」もあります。本人は平気そうでも、食後しばらくしてから咳が出る、声がかすれる、呼吸がゼーゼーする、といった症状がある場合は注意が必要です。誤嚥が繰り返されると、数日後に発熱やだるさが出て誤嚥性肺炎へ進行することがあります。

誤嚥後に以下のような症状が出たら、当院へご相談ください。

咳が長時間続く
息苦しさが強い
声が急にガラガラになる
食後〜翌日にかけて発熱がある
何度もむせるようになった

誤嚥を予防するには、食事中の姿勢を整える、ゆっくり食べる、一口量を少なくするなど、日常の工夫も効果的です。もちろん口腔内を清潔に保つための口腔ケアは欠かせません。

ご心配な方は嚥下内視鏡(VE)などの検査で安全に食べられる方法を確認することもできます。

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