地域との連携
地域との連携

年齢を重ねるにつれて、「食べる」「話す」といったお口の機能は、少しずつ衰えていきます。
「最近、食べにくい」「むせやすい」「滑舌が悪くなった」といった小さな変化は、オーラルフレイルのサインかもしれません。
オーラルフレイルを放置すると、噛む力や飲み込む力が低下し、十分な栄養がとれなくなったり、誤嚥性肺炎を起こすリスクが高まります。さらに全身のフレイル(虚弱)や要介護状態へと進行することもあります。
そのため、早めに気づき、予防に取り組むことがとても大切です。
当院では、地域の皆さまのお口と全身の健康を守るために「オーラルフレイル予防 健康教室」を開催しています。専門的な知識をわかりやすくお伝えしながら、実際に体を動かす実習を中心に進めるため、楽しく学びながら日常生活に取り入れられます。
お口の体操・発音練習
毎日数分でできる簡単な体操や発音練習で、口周りの筋肉を鍛えます。笑顔づくりや滑舌改善にも効果的です。
噛む力・飲み込む力を
鍛えるトレーニング
食事を安全に楽しむために欠かせない「嚥下機能」を保つ体操を実践。誤嚥予防にも役立ちます。
歯と入れ歯の正しいケア方法
ご自身でできるセルフケアから、入れ歯のお手入れ方法まで丁寧に解説。お口の清潔は、全身の健康にもつながります。
栄養の取り方や食事の工夫
食べやすく、栄養バランスのとれた食事の工夫を紹介。噛む力に合わせた調理法や食品の選び方もお伝えします。
介護スタッフ向けの研修
介助する側に役立つ内容として、口腔ケアの実践方法や嚥下介助のポイントを指導。介護現場でも役立つ知識が身につきます。
健康教室に参加することで、次のような効果が期待できます。
お口と全身の健康維持
毎日のちょっとした取り組みが、将来の健康につながります。
会話や食事の楽しみが増える
食べやすく、話しやすくなることで、笑顔や交流の時間が豊かになります。
誤嚥性肺炎や低栄養の予防
高齢者に多いトラブルを防ぎ、安心して日々を過ごすことができます。
「食べる」「話す」といったお口の働きは、人生の楽しみや健康に直結しています。
オーラルフレイルを予防し、いつまでも自分らしく生活できるように、ぜひ健康教室をご活用ください。
地域の皆さまと一緒に、楽しく学びながら「食べる喜び」「話す楽しみ」を守っていければと思います。
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