口腔機能が低下すると、食事はどう変わるのか|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

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口腔機能が低下すると、食事はどう変わるのか

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2026年5月28日

口腔機能が低下すると、食事はどう変わるのか

口腔機能が低下すると、食事はどう変わるのか

「最近、食事に時間がかかるようになった」
「むせることが増えた」
「柔らかいものばかり食べるようになった」

こうした変化は、年齢のせいだと思われがちです。

もちろん加齢の影響もあります。しかし実はその背景に、“口腔機能の低下”が隠れていることが少なくありません。

歯科というと、「歯を見る場所」というイメージが強いかもしれません。ですが今、歯科医療では「食べる機能」を守ることがとても重要になっています。

なぜなら、「食べる」という行為は、単に歯があるだけでは成り立たないからです。

舌、唇、頬、のど――。
お口のさまざまな機能が連携して、初めて私たちは安全に食事をすることができます。

そして、その機能が少しずつ低下すると、食事の様子にも変化が現れてきます。

こんな変化、ありませんか?

口腔機能低下のサインは、意外と身近なところにあります。

たとえば、

・飲み物が口の中に残る
・薬がうまく飲み込めない
・食べこぼしが増えた
・食事に時間がかかる
・むせることが増えた
・硬いものを避けるようになった

こうした変化は、「年だから仕方ない」で済ませてしまいがちです。

ですが実際には、お口の筋力や動きが弱くなっているサインかもしれません。

特に注意したいのが、「飲み物や薬がお口の天井や舌の上に残る」という状態です。

これは、舌の動きや飲み込む力が低下している可能性があります。

また、「歯はあるのに食べにくい」という方も少なくありません。

歯がしっかり残っていても、舌や頬の動きが弱くなることで、うまく噛めなくなることがあるのです。

「噛む」は、とても複雑な動き

私たちは普段、無意識に食事をしています。

ですが、「食べる」という行為は、実はとても複雑です。

まず食べ物を口に入れ、舌や頬を使って歯の上へ運びます。
そこで噛み砕き、唾液と混ぜながら、飲み込みやすい塊を作ります。

そして最後に、その塊を舌で喉へ送り込み、飲み込んでいます。

この一連の流れがスムーズに行われることで、私たちは安全に食事をすることができます。

特に歯科が深く関わるのが、

・食べ物を噛み砕く段階
・食べ物をまとめる段階
・舌で送り込む段階

です。

この部分に問題が起こると、「食べにくさ」が現れてきます。

歯があっても、“噛める”とは限らない

「歯が残っているから大丈夫」

そう思われることがありますが、実際には歯があっても、十分に噛めていない方は少なくありません。

たとえば、

・食べ物を歯の上に運べない
・噛む力が弱くなっている
・舌がうまく動かない
・食べ物をまとめられない

こうした問題が起こると、まるで“丸飲み”のような状態になってしまうことがあります。

噛んでいるつもりでも、十分に噛み砕けていないのです。

すると、お口の中で食べ物がバラバラに散らばり、飲み込むまでに時間がかかります。

その間に唾液を誤嚥してしまうリスクも高くなります。

さらに、食べ物をうまくまとめられないと、飲み込んだ後に喉へ残ってしまうこともあります。

高齢の方で「食事が遅い」という場合、実は“飲み込む”ことそのものより、“噛むこと”や“まとめること”に問題があるケースが多いのです。

食べる時、舌は大活躍している

食事の中で、特に重要な役割をしているのが「舌」です。

舌は、ただ味を感じるだけではありません。

食べ物を歯へ運び、
噛んだものをまとめ、
喉へ送り込む。

こうした大切な役割を担っています。

飲み込む時、舌は段階的に動いています。

まず、食べ物を包み込むように前後や左右へ動きます。

次に、舌を上あごへ押し付けながら、食べ物の塊を喉へ送り込みます。

さらに舌の奥が動き、飲み込みへつなげていきます。

この動きがスムーズだからこそ、私たちは自然に食事ができているのです。

舌の力が弱くなると、どうなる?

加齢や病気によって舌の筋力が低下すると、この「送り込む力」が弱くなります。

すると、柔らかいものは食べられても、少し形のあるものになると難しくなります。

たとえば、ヨーグルトは問題なく飲み込めても、少し硬さのあるプリンになると、うまく喉へ送れず、お口の中や喉に残ってしまうことがあります。

「なんとなく食べにくい」
「口の中に残る感じがする」

そんな小さな違和感も、実は舌の機能低下が関係している場合があります。

「食べにくい」は、全身の健康にも関わる

口腔機能が低下すると、食べられるものが限られてきます。

硬いものを避けるようになり、柔らかいものばかり食べるようになります。

すると栄養バランスが偏り、低栄養につながることがあります。

さらに、食事量が減ることで筋力や体力も低下し、フレイルや要介護状態へ進行してしまうこともあります。

また、飲み込みがうまくできないと、誤嚥性肺炎のリスクも高まります。

つまり、「お口の機能低下」は、単なる“食べにくさ”ではなく、全身の健康にも大きく関わっているのです。

早めに気づき、支えることが大切

口腔機能の低下は、ある日突然起こるわけではありません。

少しずつ進行していきます。

だからこそ、小さな変化に早く気づくことが大切です。

「食事に時間がかかる」
「最近むせる」
「硬いものを食べなくなった」

そんな変化があれば、お口の機能を見直すきっかけになるかもしれません。

歯科では、歯の治療だけでなく、口腔機能の評価やリハビリ、食支援なども行われています。

“食べるを支える歯科”は、これからますます重要になっていきます。

食べることは、生きること。

だからこそ、歯だけではなく、「お口の機能」に目を向けることが大切なのです。

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