2026年8月03日

~訪問歯科だからこそできるチーム医療~
高齢化が進むなか、ご自宅で療養される方が年々増えています。住み慣れた家で、自分らしく生活を続けたい。その願いを支えるためには、一つの医療機関だけではなく、多くの専門職が連携する「チーム医療」が欠かせません。
その中心となることが多いのが、在宅医(訪問診療医)です。そして、そのチームの中で近年ますます重要になっているのが訪問歯科です。
今回は、在宅医と歯科がどのように連携し、患者さんを支えているのかをご紹介します。
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在宅医とは?
在宅医とは、ご自宅や施設へ定期的に訪問し、診療を行う医師のことです。
血圧や糖尿病などの慢性疾患の管理だけでなく、認知症、がん、神経難病、心不全など、さまざまな病気を抱える方の生活全体を支えています。
また、体調の変化や急変時にも対応し、ご本人やご家族が安心して在宅生活を続けられるよう24時間体制で支えている医療機関も少なくありません。
一方で、お口の中までは十分に診ることが難しい場面もあります。
そこで重要になるのが歯科との連携です。
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お口の状態は全身の健康につながる
「歯医者は歯だけを診るところ」
そんなイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、高齢者医療では、お口の状態が全身に与える影響は非常に大きいことが分かっています。
例えば、
こうした変化は単なる口の問題ではありません。
低栄養や脱水、誤嚥性肺炎、体力低下、さらには生活の質(QOL)の低下につながることがあります。
在宅医が全身状態を診て、歯科がお口を診る。
この両輪がそろうことで、より安全で質の高い在宅医療が実現します。
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「食べられない」の原因は一つではない
「最近食べられなくなった。」
在宅医からこのような相談を受けることは少なくありません。
しかし、その原因は一つではありません。
例えば、
これらが複雑に重なっていることが多くあります。
歯科では、お口の診査だけでなく、必要に応じて嚥下内視鏡検査(VE)を行い、安全に飲み込めているかを確認します。
検査結果を在宅医へ共有し、薬剤の調整や全身管理につなげることで、より適切な治療方針を立てることができます。
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情報共有が患者さんを守る
訪問診療では、小さな変化に気づくことがとても大切です。
例えば、
「昨日よりむせが増えた」
「食事時間が長くなった」
「食欲が落ちた」
「発熱が続いている」
「口の中にカビが増えている」
このような変化を歯科が見つけた場合には、速やかに在宅医へ情報提供を行います。
逆に、
在宅医から
「体力が落ちてきた」
「薬が変更になった」
「心不全が悪化している」
「誤嚥性肺炎を繰り返している」
といった情報を共有していただくことで、歯科も治療計画や口腔ケアの方法を調整できます。
この双方向の情報共有が、患者さんの安全につながっています。
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誤嚥性肺炎を防ぐために
高齢者が入院する原因の一つに誤嚥性肺炎があります。
誤嚥性肺炎は、「食べ物が入ったから起こる病気」ではありません。
実際には、
など、多くの要因が関係しています。
歯科は専門的口腔ケアや嚥下評価を担当し、在宅医は肺炎の治療や全身管理を担当します。
お互いの専門性を活かして連携することで、肺炎の予防につながります。
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「食べたい」をあきらめない
在宅医療では、
「もう食べられないかもしれません。」
という場面に出会うことがあります。
しかし、実際には、
ということも少なくありません。
もちろん、病気の進行により、思うように食べられないこともあります。
そのような時でも、
「何なら安全に食べられるのか」
「ご本人が最後まで楽しめる食事は何か」
を一緒に考えることが大切です。
これは在宅医だけでも、歯科だけでもできません。
患者さんやご家族の思いを共有しながら、多職種で話し合うことが重要です。
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ご家族の安心にもつながる連携
在宅医療では、ご家族も大切なチームの一員です。
「むせるけど食べさせていいの?」
「入れ歯は外した方がいい?」
「水分を飲ませるのが怖い」
こうした不安を抱えるご家族は少なくありません。
在宅医と歯科が同じ方向を向いて説明することで、ご家族も安心して介護を続けることができます。
また、必要に応じて訪問看護師やケアマネジャー、管理栄養士、言語聴覚士などとも情報を共有し、それぞれの専門性を活かした支援につなげています。
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たのしみ歯科が大切にしていること
近年、たのしみ歯科には、同一医療法人内に歯科を持たない在宅医療クリニックや地域の病院からのご紹介・ご相談が増えています。
「食事量が減ってきた」「誤嚥性肺炎を繰り返している」「退院前に口腔機能を評価してほしい」「入れ歯を調整して在宅生活につなげたい」など、ご相談の内容はさまざまです。
私たちは、歯科がない医療機関にとっての”地域の歯科パートナー”として、お口の専門的な評価や治療、口腔ケア、嚥下機能評価(VE)を通じて、在宅療養を支えています。
また、診療後には在宅医や病院へ診療情報を共有し、必要に応じて訪問看護師、ケアマネジャー、管理栄養士、言語聴覚士、介護職など多職種とも連携しながら、一人の患者さんをチームで支える体制を大切にしています。
これからも地域の在宅医療クリニックや病院、介護事業所との医科歯科連携・地域連携をさらに推進し、「食べること」を軸とした地域包括ケアの実現に貢献してまいります。
「ごはんがたのしみな毎日」を支えること。
そのためには、お口だけを見るのではなく、全身状態や生活環境、ご本人やご家族の思いまで含めて考えることが大切だと考えています。
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おわりに
在宅医療では、一人の患者さんを多くの専門職が支えています。その中で歯科は、「食べる」「話す」「笑う」という暮らしの基本を支える重要な役割を担っています。
在宅医との密な連携により、病気だけでなく、その方らしい生活や人生に寄り添う医療が実現します。
これからもたのしみ歯科は、在宅医をはじめとする地域の医療・介護職の皆さまと力を合わせ、「食べる喜び」を守る訪問歯科を実践してまいります。
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「ごはんがたのしみ」な毎日を、あなたと。
たのしみ歯科では、ご自宅・施設への訪問歯科診療に対応しています。
まずはお気軽にご相談ください。
「食べるを支える仲間、募集中。」
歯科医師・歯科衛生士の採用も行っています。
【お問い合わせはこちら】
訪問診療 080-4470-6052
外来診療 03-6904-3650
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