飲み込む力を測る【舌圧計】のはなし|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

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飲み込む力を測る【舌圧計】のはなし

飲み込む力を測る【舌圧計】のはなし|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

2026年4月02日

飲み込む力を測る【舌圧計】のはなし

「最近むせやすくなった」「食べ物が口の中に残る」「飲み込みにくい気がする」

こうした小さな変化は、“食べる力”の低下のサインかもしれません。その中でも重要な役割を担っているのが「舌の力」です。

舌は、食べ物をまとめて飲み込みやすい形に整え、のどへ送り込むという大切な働きをしています。この力が弱くなると、うまく飲み込めずにむせたり、誤嚥のリスクが高まったりします。また、食事に時間がかかるようになり、次第に食べる量が減ってしまうこともあります。

しかし、この「舌の力」は外から見えにくく、これまでは感覚的に評価されることが多い分野でした。そこで活躍するのが、今回ご紹介する「舌圧計」です。

舌圧計とは?

舌圧計とは、舌がどれくらいの力で上あごに押しつけることができるかを数値として測定する機器です。小さな風船のようなセンサーを舌で押しつぶすことで、その圧力を測定します。

検査方法はとてもシンプルです。使い捨てのセンサーをお口の中に入れ、舌で上あごに向かって「ぎゅっ」と押していただくだけ。痛みもなく、短時間で測定が可能です。小さなお子さんからご高齢の方まで、安心して受けていただけます。

この「見えない力」を数値として“見える化”することで、現在の状態を正確に把握できるようになります。

なぜ舌圧が大切なのか

舌圧は、単に食べる動作だけでなく、全身の健康とも深く関わっています。舌の力が低下すると、食べ物をうまく送り込めず、飲み込みに時間がかかるようになります。その結果、食事量の低下や栄養不足につながり、体力の低下を招くこともあります。

特に高齢者では、舌圧の低下は「オーラルフレイル(お口の衰え)」の重要なサインのひとつとされています。早い段階で気づき、適切な対応を行うことで、「まだ食べられる力」を維持・回復することができます。

また、舌圧はリハビリの効果を評価する指標としても有用です。トレーニング前後で数値を比較することで、改善の実感が得られやすく、継続的な取り組みにつながります。

たのしみ歯科での活用

たのしみ歯科では、「食べる力」を支える歯科医療の一環として、この舌圧計を活用しています。

例えば、

・食事中のむせや食べこぼしが気になる方

・入れ歯を使っているがうまく噛めない方

・体重減少や低栄養が心配な方

・誤嚥性肺炎を繰り返している方

こうした方々に対して、舌圧の評価を行い、お口の状態だけでなく「飲み込む力」まで含めた総合的なアセスメントを行っています。

また、管理栄養士と連携し、舌圧の状態に合わせた食事形態の提案や栄養指導を行うことで、「無理なく、安全に、そしておいしく食べる」ことをサポートしています。

数値があるからこそできる支援

舌圧計の大きな魅力は、「なんとなく弱い気がする」という曖昧な状態を、具体的な数値で共有できる点にあります。

患者さんご自身にも、「今の自分の状態」がわかりやすくなり、目標設定がしやすくなります。たとえば「あと少し力をつけて、この食事形態を目指しましょう」といった具体的な支援が可能になります。

また、ご家族や多職種とも情報を共有しやすく、医師・看護師・管理栄養士・ケアマネジャーなどと連携したチーム医療の中でも、大きな役割を果たします。

「食べる」をあきらめないために

年齢を重ねると、「食べにくくなるのは仕方がない」と思われがちです。しかし実際には、適切な評価と支援によって、「食べる力」は維持・回復できる可能性があります。

舌圧計は、その第一歩となる大切なツールです。見えない機能に目を向け、丁寧に評価し、必要なサポートにつなげていく――それが、私たちの考える「食支援」です。

たのしみ歯科では、これからもこうした機器や多職種の力を活かしながら、「ごはんがたのしみ」な毎日を支えていきたいと考えています。

お口の小さな変化が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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