口腔ケアとは? ― お口をきれいにするだけではない、大切なケアのお話|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

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口腔ケアとは? ― お口をきれいにするだけではない、大切なケアのお話

口腔ケアとは? ― お口をきれいにするだけではない、大切なケアのお話|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

2026年7月07日

口腔ケアとは? ― お口をきれいにするだけではない、大切なケアのお話

「口腔ケア」と聞くと、歯みがきや入れ歯のお手入れを思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろんそれも口腔ケアの大切な一部です。しかし、口腔ケアにはそれ以上の意味があります。

私たちが毎日当たり前のように行っている「食べる」「話す」「笑う」。これらはすべて、お口の働きによって支えられています。

お口の健康は、全身の健康や生活の質とも深く関わっています。

今回は、口腔ケアとは何か、なぜ大切なのかについてご紹介します。

口腔ケアとは?

口腔ケアとは、お口の中を清潔に保ち、お口の機能を維持・向上させるためのケアのことです。

単に汚れを落とすだけではありません。

・歯や歯ぐきの健康を守る
・むし歯や歯周病を予防する
・お口の乾燥を防ぐ
・食べる機能を保つ
・飲み込む機能を支える
・誤嚥性肺炎を予防する

といった、さまざまな目的があります。

特に高齢になると、お口の健康状態が全身の健康に大きく影響するようになります。

お口の中にはたくさんの細菌がいる

私たちのお口の中には、数百種類もの細菌が存在しているといわれています。

健康な状態であれば問題ありませんが、歯みがきが十分にできなかったり、お口が乾燥したりすると、細菌が増えやすくなります。

歯の表面や舌の上、入れ歯には細菌のかたまりが付着します。

これが歯垢(プラーク)です。

プラークが増えると、

・むし歯
・歯周病
・口臭

などの原因になります。

また、高齢者ではそれだけでは済まない場合があります。

誤嚥性肺炎との関係

高齢者の口腔ケアで特に重要なのが、誤嚥性肺炎の予防です。

誤嚥とは、本来食道へ入るはずのものが気管に入ってしまうことをいいます。

食べ物だけではありません。

唾液やお口の中の細菌も気管に入り込むことがあります。

その際に細菌が肺へ運ばれると、肺炎を引き起こすことがあります。

これが誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎は高齢者の入院や体力低下の大きな原因のひとつです。

お口の中を清潔に保つことは、肺炎予防にもつながります。

そのため、病院や介護施設でも口腔ケアは重要なケアとして位置づけられています。

歯がなくても口腔ケアは必要

「もう歯がないから歯みがきは必要ない」

そう思われる方もいらっしゃいます。

しかし、歯がなくても口腔ケアは必要です。

細菌は歯だけでなく、

・舌
・頬の内側
・上あご
・入れ歯

にも付着します。

特に舌の表面には汚れがたまりやすく、細菌の温床になることがあります。

また、入れ歯にも細菌やカビが付着します。

入れ歯の清掃を怠ると、口臭や口内炎の原因になることもあります。

歯がある人もない人も、お口の清潔を保つことが大切です。

口腔ケアには二つの目的がある

口腔ケアには大きく分けて二つの役割があります。

器質的口腔ケア

器質的口腔ケアとは、お口の中を清潔にするケアです。

歯みがきや入れ歯清掃、舌の清掃などが含まれます。

細菌を減らし、感染症や口腔疾患を予防することが目的です。

機能的口腔ケア

機能的口腔ケアとは、お口の動きを保つためのケアです。

例えば、

・お口を開け閉めする
・舌を動かす
・唇を動かす
・頬を動かす

といった運動です。

こうした動きは、食べることや話すことに関わっています。

高齢になると筋力が低下し、お口の機能も少しずつ弱くなります。

機能的口腔ケアは、その低下を防ぐための取り組みです。

お口の乾燥にも注意

高齢者では口腔乾燥がよくみられます。

加齢だけでなく、

・薬の副作用
・口呼吸
・脱水
・全身疾患

なども影響します。

お口が乾くと、

・話しにくい
・食べにくい
・飲み込みにくい
・痛みが出る

といった症状が現れます。

さらに細菌も増えやすくなります。

保湿剤を使用したり、水分補給を工夫したりすることで改善する場合があります。

在宅療養でも大切な口腔ケア

ご自宅で療養されている方にとっても、口腔ケアはとても重要です。

体力が低下すると歯みがきが難しくなったり、介助が必要になったりします。

その結果、お口の中の環境が悪化しやすくなります。

しかし、毎日の口腔ケアによって、

・肺炎予防
・口臭予防
・食欲維持
・食べる機能の維持

などが期待できます。

訪問歯科診療では、お口の状態を確認しながら、ご本人やご家族、介護スタッフと一緒に口腔ケアの方法を考えていきます。

私たちが考える口腔ケア

私たちは口腔ケアを「お口をきれいにすること」だけとは考えていません。

口腔ケアの先には、

「ご飯がおいしい」

「家族と会話ができる」

「笑顔で過ごせる」

そんな日常があります。

お口が整うことで食欲が戻る方もいます。

会話が増える方もいます。

表情が明るくなる方もいます。

口腔ケアは、その人らしい暮らしを支えるためのケアでもあるのです。

さいごに

口腔ケアは、むし歯や歯周病の予防だけではありません。

誤嚥性肺炎を防ぎ、食べることを支え、話すことを支え、生活の質を守るための大切なケアです。

毎日の歯みがきや入れ歯のお手入れはもちろん、お口の乾燥や飲み込みの変化にも目を向けることが大切です。

もし、

「口腔ケアの方法がわからない」

「介護で困っている」

「最近食べにくそうにしている」

といったことがありましたら、お気軽にご相談ください。

私たちは、お口を通してその方の暮らしと健康を支えるお手伝いをしていきたいと考えています。

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