お口の保湿とは? ― 口腔ケアで大切な「うるおい」のお話|訪問歯科診療に対応|たのしみ歯科|板橋区高島平の歯医者・小児歯科・口腔外科

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お口の保湿とは? ― 口腔ケアで大切な「うるおい」のお話

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2026年7月20日

お口の保湿とは? ― 口腔ケアで大切な「うるおい」のお話

「お口が乾くようになった」

「夜中に何度も水を飲んでいる」

「入れ歯がこすれて痛い」

「食べ物が飲み込みにくい」

このような症状はありませんか?

年齢を重ねると、お口の乾燥に悩まれる方が増えてきます。

お口の乾燥は単なる不快感だけではありません。食べることや話すこと、飲み込むこと、さらには全身の健康にも影響することがあります。

そこで大切になるのが「保湿」です。

今回は、口腔ケアにおける保湿の役割や、ご家庭でできる工夫についてご紹介します。

お口の中はいつも潤っている

普段あまり意識することはありませんが、お口の中は唾液によって常に潤っています。

健康な成人では、一日におよそ1~1.5リットルもの唾液が分泌されるといわれています。

唾液にはさまざまな働きがあります。

・お口の中を潤す
・食べ物をまとめる
・飲み込みやすくする
・会話をしやすくする
・細菌の増殖を抑える
・むし歯や歯周病を予防する
・粘膜を守る

唾液は、お口の健康を支える大切な存在なのです。

なぜお口は乾くの?

お口の乾燥にはさまざまな原因があります。

加齢

年齢を重ねると唾液の分泌量は少しずつ減少します。

それだけでなく、噛む回数や会話の機会が減ることも唾液分泌の低下につながります。

薬の影響

高齢者では複数の薬を服用していることが少なくありません。

血圧の薬、睡眠薬、抗うつ薬、アレルギーの薬などには、副作用として口渇がみられることがあります。

脱水

発熱や下痢、食事量の低下、水分摂取不足などによって体内の水分が不足すると、お口も乾燥しやすくなります。

口呼吸

鼻ではなく口で呼吸する習慣があると、お口の中の水分が蒸発しやすくなります。

睡眠中のいびきや開口も乾燥の原因になります。

全身の病気

糖尿病や自己免疫疾患などが関係している場合もあります。

お口が乾くと何が起こる?

お口の乾燥は、さまざまな困りごとにつながります。

食べにくくなる

唾液は食べ物をまとめる役割をしています。

乾燥するとパンや焼き魚、クッキーなどがまとまりにくくなり、飲み込みづらくなります。

食事に時間がかかったり、食べる量が減ったりすることもあります。

話しにくくなる

舌や唇が滑らかに動かなくなり、発音しにくくなることがあります。

会話がおっくうになり、人との交流が減ってしまうこともあります。

痛みが出る

粘膜が乾燥すると傷つきやすくなります。

ヒリヒリしたり、食べ物がしみたりすることがあります。

細菌が増える

唾液には細菌を洗い流す働きがあります。

乾燥によってその働きが弱くなると、お口の中の細菌が増えやすくなります。

むし歯や歯周病、口臭の原因になることもあります。

誤嚥性肺炎のリスクが高まる

細菌が増えた状態で誤嚥が起こると、肺炎につながる可能性があります。

そのため、お口の保湿は肺炎予防の観点からも重要です。

保湿は口腔ケアの大切な一部

口腔ケアというと、歯ブラシで汚れを落とすことを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、実際には「きれいにすること」と同じくらい「潤いを保つこと」が大切です。

お口の中が乾いたままだと、

せっかく汚れを落としても細菌が増えやすくなります。

また、粘膜が傷つきやすくなり、痛みの原因にもなります。

そのため近年では、

「清潔」と「保湿」の両方を意識した口腔ケアが重要と考えられています。

保湿ケアの方法

水分補給

最も基本的な方法です。

こまめに水分を摂ることで乾燥を和らげることができます。

ただし、飲み込みに不安がある方は、医師や歯科医師、言語聴覚士に相談しながら適切な方法を選ぶことが大切です。

お口の体操

唾液は刺激によって分泌されます。

よく噛むことや会話をすることも唾液分泌につながります。

唇や舌を動かす体操も効果的です。

保湿剤の使用

口腔用保湿ジェルやスプレー、保湿液などを利用する方法があります。

乾燥した粘膜にうるおいを与え、痛みや不快感を和らげることができます。

特に寝る前に使用すると、夜間の乾燥対策として役立つことがあります。

粘膜の清掃

乾燥したお口には痰や汚れが付着しやすくなります。

スポンジブラシなどを使ってやさしく清掃し、その後に保湿を行うと効果的です。

介護の場面での保湿

介護が必要な方では、自分で水分補給が難しい場合があります。

また、口を開けたまま過ごす時間が長くなり、乾燥が進みやすくなります。

そのため、

・口腔ケアの最後に保湿を行う
・就寝前に保湿剤を使う
・定期的にお口の状態を確認する

といった工夫が大切になります。

ご家族や介護スタッフが少し気を配るだけでも、お口の快適さは大きく変わります。

私たちが大切にしていること

訪問診療や外来診療の中で、お口の乾燥に悩まれている方は少なくありません。

乾燥によって食べることがつらくなったり、話すことがおっくうになったりする方もいます。

私たちは、お口の中を清潔にするだけではなく、その方が心地よく過ごせる状態を目指しています。

「食べやすくなった」

「口の中が楽になった」

「夜ぐっすり眠れるようになった」

そんな小さな変化も、暮らしの質を支える大切な一歩だと考えています。

さいごに

お口の保湿は、目立たないケアかもしれません。

しかし、食べること、話すこと、笑うことを支える大切なケアです。

お口の乾燥は年齢のせいだから仕方ないと考えられがちですが、適切なケアによって改善できる場合も少なくありません。

「最近お口が乾く」

「食べにくくなった」

「口臭が気になる」

そんな変化があれば、ぜひご相談ください。

私たちは、お口のうるおいを守ることも、その方らしい暮らしを支える大切な口腔ケアの一つだと考えています。

「ごはんがたのしみ」な毎日を、あなたと。

たのしみ歯科では、ご自宅・施設への訪問歯科診療に対応しています。

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